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管理

B-1 海浜におけるリスクマネジメントの伝え方:映像や補助教材を使用して学ぶ

セッションB-2 14:45-16:15

音野太志(一般社団法人Japan Water Patrol代表)

自然の中で活動をする際は、自分自身と環境を的確に判断し、リスクマネジメントを確実に実践しなければなりません。

リスクとは何か?リスクと事故との違いは?

リスクマネジメントを理解することは、指導者だけではなく、一般利用者にとっても非常に重要です。

このワークショップでは、リスクマネジメントの基本を伝える際に活用できる「絵本」や「すごろくゲーム」などの紹介を行い、実際にリスクマネジメントの基本についての学びを深めます。

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医療

B-2 カードゲームで体験する傷病者評価と救助判断 :水上、水辺、ビーチ編

セッションB-1 16:30-18:00

河波弘晃(一般財団法人エマージェンシー・メディカル・レスポンダー財団代表理事) 

例えば10m沖でスポーツ中の男性が、静かに浮いて動かなくなったのを目撃したとします。3分後に陸上に運んできました。反応がなく呼吸は確認できないのですが、早く脈は触れています。まだAEDや心肺蘇生の道具が届くまであと4分程度かかりそうです。あなたは、何をチームに指示しますか?

街中と違い、傷病者が水辺で発生した場合、そこでの対応は判断力に委ねられます。まずは、傷病者の状況を的確に評価する必要があります。その上で、やりたいことがその場ではできないことも当然あります。その判断を、様々な症例を基にしたカードゲームで体験してみませんか?ファーストエイドだけでなく、救助、搬送手段の判断も疑似的に体験します。

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管理

C-2 新米漁師から見た海洋レジャーを考える

セッションC-2 16:30-18:00

話し手:中丸潤(マゴベイジャパン代表/六代目孫兵)
聞き手:岡村泰斗(backcountry classroom Inc. CEO)

海は、海水浴はもとより、古くからアウトドアレジャーの場として大変ポピュラーな自然環境でした。また、日本は小さな国土ながら世界第6位の海岸線の長さをもち、まさに海洋レジャー大国といっても過言ではありません。さらに、近年では、コロナによる活動自粛の影響により、3密を避けられる海釣りやSUPなどを楽しむ人たちが、以前より増えたと言われています。私は、1年前に漁師に転職し、海と街、人を繋ぐ活動をしています。これまでのキャリを経て、新米漁師だからこそ見えてきた、漁業をとりまく、安全や環境、そして産業として問題が感じています。このワークショップでは、海洋レジャー関係者の方々と「海」という共通の環境で活動する漁師の視点から、漁業の現状や課題を紹介し、どうしたらより良い共存ができ、漁業及び海洋レジャーの安全や、持続可能な成長ができるのかお話できればと思いいます。

話し手紹介:
鎌倉新聞
神奈川県/東京都多摩地区タウンニュース

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医療

A-2 野外救急法とメンタルヘルス:その評価、処置、避難レベル

セッションA-2 16:30-18:00

・林健児郎(大阪YMCA/Wilderness Medicine Training Center)
・山本亮司(神戸YMCA/Wilderness Medicine Training Center)

今日、野外救急法は、アメリカのアウトドアプロバイダーではナショナルスタンダードとなり、有効な資格がないと、アウトドアガイドやインストラクターの業務を行うことはできません。一方で、その需要の高まりから、さまざまな野外救急プロバイダーが乱立し、カリキュラムやコンテンツにばらつきが生まれ、他のプロバイダーへのトランスファーに支障を来たす結果となりました。

この問題を解消するために、2010年にSOLO、WMA、WMI、WMTC、Aerieなどの野外救急プロバイダーが中心となり、アメリカの野外救急法カリキュラムの最低限の基準を設けたものが、SOPs: Scop Of Practicesです。このガイドラインにより、これに批准する北米の野外救急資格は、発行団体を問わず、更新できるようになりました。

近年、北米のアウトドアリスクマネジメントにおいて、参加者の心理的な不健康などのメンタルヘルスに注目が集まっています。この動向を受け、2022年より、SOPsのガイドラインにメンタルヘルスに関する、評価と処置が追加されることとなりました。これを受け、各野外救急プロバイダーは、それぞれのカリキュラムに、メンタルヘルスの単元を追加することが求められています。

このワークショップでは、アメリカの最先端の野外救急事情を紹介するとともに、メンタルヘルスに関する、評価、避難レベルに関する評価方法を理解し、ケーススタディによって、実践的な救急技術を身につけます。

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法務

C-1 水難事故に関する裁判例を通して学ぶ、法的責任の判断構造

セッションC-1 14:45-16:15

稲垣尊仁(最高裁判所司法研修所付司法修習生

アウトドア活動は、その楽しさの反面、予測不可能な自然の中での活動であるが故に、事故のリスクを常に抱えています。では、事故が発生した時に、事業者側には常に法的責任が発生するのでしょうか。倫理的責任とは別に、法的責任がどのような場合に発生するのかを、水難事故に関する過去の裁判例などを通して、共に学びましょう。当日は、刑事責任と民事責任の違いや、損害賠償責任の発生根拠等について簡単に説明した上で、実際の事例を簡素化したケースについて、グループごとに検討し討論していただく予定です。主体的に法律について学ぶ楽しいワークショップにしましょう!

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医療

A-1 どう違う!Near Drowning(溺れ)プロトコル:WMA vs SOLO vs WMTC

セクションA-1 14:45-16:15

水辺野外救急において、溺れの評価と処置は欠くことのできないスキルです。このワークショップでは溺れの傷病者の評価と処置をより深く理解するとともに、USに本部を置き、全米の野外救急資格ガイドラインであるSOP: Scope of Practiceに批准する国内野外救急プロバイダーである①WMA: Wilderness Medical Associate、②SOLO: Stonehearth Open Learning Opportunities、③WMTC: Wilderness Medicine Training Centerが溺れのレクチャーを行い、そのぞれの団体の特徴、カリキュラムの違いについて理解します。あなたの学習スタイルに一番合うプロバイダーはどこか!