WMAJのインバウンドへの取り組み

横堀勇(WMAJ共同代表理事・全国通訳案内士・Association of Canadian Mountain Guide登山ガイド・JMGA登山ガイドⅡ・コロラド州/ミシガン州準拠 救急救命士資格。WMAI Emergency Medical Technician)

➀ 英語登山ガイド研修の実施

政府は2020年までに訪日外国人旅行者数4,000万人を目指し、その目標も現実的な数字となっています。訪日者数の上位10カ国の人々に対するアンケートでは、日本で行いたいことの上位3位までに「Hiking=登山」がランクインしています。また山にいくと実際に多くの外国人の方を見かける時代となりました。日本の山の事情を良くわからないで入山した結果、事故やケガ、ひどい場合には遭難に繋がるケースも多く発生しています。また山小屋ではマナーの不十分な理解が原因でトラブル発生も後を絶ちません。

この状況に対して、2018年度にWMAJ、北陸信越運輸局、長野県がコラボし、英語登山ガイド研修を実施しました。ワークショップでは実施に至る経緯、内容報告、また成果物であるインバウンド登山ガイド教本などの発表を行います。

➁ 緊急判断・通報シート

野外救急法のトレーニングを受けていない「一般人」でも、傷病者に接する可能性がありますが、その時に何もできなかったと後悔する人も多いと思います。

「命の危険があるかどうか」の判断や、救急車到着までに「できること」を示したアイ

ディアシート、それが「WMAJ緊急判断・通報シート」です。このシートを使うことによって、誰でも単純に評価ができること。救助機関、そして医療機関へ共通言語で情報が伝達できることなど、救助現場に「現場からの情報連携」という新しい可能性をもたらします。

今回は、通報シートの使い方をデモ形式で体験しながら知っていただくとともに、高まる需要に合わせて外国語バージョンを製作した経緯や実用性などについてご紹介します。

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