大会テーマ

「新・山の安全の時代」

近年のアウトドア業界の発展に伴い、IT、ギア、保険など、様々な業界が、リスクマネジメントシステムが参入してくるようになりました。一方で、登山事故については、まだまだ確実な減少の兆候は見せていません(山岳遭難統計,2017)。今回のカンファレンスでは、テクノロジー、システムの進歩に伴い、我々アウトドアリーダー、アウトドアユーザーは、それらをいかに活用し、どのように真の事故ゼロを目指すのか、来たる新・山の安全の時代に向けて英知を集結したいと思います。

大会概要

主催:Wilderness Risk Management Japan:WRMJ
共催:Wilderness Education Association Japan:WEAJ
日程:2018年6月21日(木)-22日(金)
場所:長野市犀北館ホテル2Fサロン(長野駅より徒歩20分)
内容:
6月21日
13:00プレカンファレンス
17:00オープニング
18:00シンポジウム「ITは山の安全をどこまで守れるのか」
6月22日
09:00ワークショップ1
10:45ワークショップ2
13:15ワークショップ3
14:45ワークショップ4
※共催団体のWEAJのキーノート・イブニングイベントがありますので引き続きご参加ください。
17:00WEAJキーノート
18:00WEAJオークション
19:00WEAJアワード
参加費:
2日間:11,000円(当日12,000円)
1日目:5,000円(当日6,000円)
2日目:8,000円(当日9,000円)

シンポジウム

ITは山の安全をどこまで守れるのか

近年ITの進歩により、以前には考えられなかった便利な山の情報及び救助システムが開発されています。一方で、十分な知識や技術がなく、登山を行うユーザーへの安全啓発も課題となっています。このシンポジウムでは、ITを活用した最先端のリスクマネジメントシステムを紹介するとともに、今後我々野外プロバイダー及びユーザーがこれらの技術をどう活用すべきかを考えるための時間とします。
コーディネーター:岡村泰斗(株式会社backcountry classroom代表取締役)

パネラー紹介
猪熊隆之氏(株式会社ヤマテン代表取締役)
ヤマテン紹介:全国18山域59山の山頂の天気予報や登山で予想される気象リスクについての気象予報士の解説、大荒れ情報や「今週末のおすすめ山域」、各種予想天気図、ライブカメラなどをご利用いただけます。また、GWや年末年始など大型連休前には週間予報やおすすめ山域を発表しています。自動化した予報ではなく、気象予報士がその山の気象条件や地形による影響などを考慮して発表しています。そのため、富山県山岳警備隊、長野県山岳救助隊などのプロの皆様にも利用していただいています。

久我一総氏(AUTHENTIC JAPAN株式会社代表取締役)
ココヘリ紹介:ココヘリは、遭難者を早期発見する会員制サービスです。ココヘリ会員には発信機が貸与され、その電波を捜索ヘリから探知します。発信器とヘリの強力な組み合わせにより、上空数キロメートルからでも遭難者の信号をキャッチし、正確な位置情報を救助隊に提供し、72時間の壁を破り、格段に生存率を高めます。

春山慶彦氏(株式会社ヤマップ代表取締役)
ヤマップ紹介:携帯の電波が届かない山の中でも、スマートフォンの GPS 機能で現在地と登山ルートがわかる登山アプリです。山行の軌跡や写真が活動記録として日々投稿されているので、山の情報収集に活用したり、全国の登山 好きと交流することもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームサービスです。

※順不同

ワークショップ


野外における安全マネジメント -レジリエンス・エンジニアリングの視点から-

中村正雄(大東文化大学)

 


戦術的戦傷救護(TC3)と日本での運用 ~ウィルダネスファーストエイドとの類似・相違点、TC3における法的側面~

山寺圭(一般財団法人エマージェンシー・メディカル・レスポンダー財団(EMR財団)/在日米海軍横須賀基地)

 



遭難時の家族の負担を減らすための登山計画書および山岳保険

井関純二(一般社団法人山岳寄付基金(やまきふ共済会)代表理事/株式会社インスクエアコンサルティング代表取締役)

 


 

野外救急における脊椎保護の考え方

山本亮司(神戸YMCA/WMTCアシスタントインストラクター)

 


山岳救助現場からみたリスクマネジメント

長野県山岳遭難防止対策協会