Categories
医療

B-2 カードゲームで体験する傷病者評価と救助判断 :水上、水辺、ビーチ編

セッションB-1 16:30-18:00

河波弘晃(一般財団法人エマージェンシー・メディカル・レスポンダー財団代表理事) 

例えば10m沖でスポーツ中の男性が、静かに浮いて動かなくなったのを目撃したとします。3分後に陸上に運んできました。反応がなく呼吸は確認できないのですが、早く脈は触れています。まだAEDや心肺蘇生の道具が届くまであと4分程度かかりそうです。あなたは、何をチームに指示しますか?

街中と違い、傷病者が水辺で発生した場合、そこでの対応は判断力に委ねられます。まずは、傷病者の状況を的確に評価する必要があります。その上で、やりたいことがその場ではできないことも当然あります。その判断を、様々な症例を基にしたカードゲームで体験してみませんか?ファーストエイドだけでなく、救助、搬送手段の判断も疑似的に体験します。

Categories
医療

A-2 野外救急法とメンタルヘルス:その評価、処置、避難レベル

セッションA-2 16:30-18:00

・林健児郎(大阪YMCA/Wilderness Medicine Training Center)
・山本亮司(神戸YMCA/Wilderness Medicine Training Center)

今日、野外救急法は、アメリカのアウトドアプロバイダーではナショナルスタンダードとなり、有効な資格がないと、アウトドアガイドやインストラクターの業務を行うことはできません。一方で、その需要の高まりから、さまざまな野外救急プロバイダーが乱立し、カリキュラムやコンテンツにばらつきが生まれ、他のプロバイダーへのトランスファーに支障を来たす結果となりました。

この問題を解消するために、2010年にSOLO、WMA、WMI、WMTC、Aerieなどの野外救急プロバイダーが中心となり、アメリカの野外救急法カリキュラムの最低限の基準を設けたものが、SOPs: Scop Of Practicesです。このガイドラインにより、これに批准する北米の野外救急資格は、発行団体を問わず、更新できるようになりました。

近年、北米のアウトドアリスクマネジメントにおいて、参加者の心理的な不健康などのメンタルヘルスに注目が集まっています。この動向を受け、2022年より、SOPsのガイドラインにメンタルヘルスに関する、評価と処置が追加されることとなりました。これを受け、各野外救急プロバイダーは、それぞれのカリキュラムに、メンタルヘルスの単元を追加することが求められています。

このワークショップでは、アメリカの最先端の野外救急事情を紹介するとともに、メンタルヘルスに関する、評価、避難レベルに関する評価方法を理解し、ケーススタディによって、実践的な救急技術を身につけます。

Categories
医療

A-1 どう違う!Near Drowning(溺れ)プロトコル:WMA vs SOLO vs WMTC

セクションA-1 14:45-16:15

水辺野外救急において、溺れの評価と処置は欠くことのできないスキルです。このワークショップでは溺れの傷病者の評価と処置をより深く理解するとともに、USに本部を置き、全米の野外救急資格ガイドラインであるSOP: Scope of Practiceに批准する国内野外救急プロバイダーである①WMA: Wilderness Medical Associate、②SOLO: Stonehearth Open Learning Opportunities、③WMTC: Wilderness Medicine Training Centerが溺れのレクチャーを行い、そのぞれの団体の特徴、カリキュラムの違いについて理解します。あなたの学習スタイルに一番合うプロバイダーはどこか!